一人旅に適した旅行スポットや観光ルートをシチュエーションごとに紹介。


四国を囲むように点在する弘法大師空海ゆかりの寺院。香川、徳島、高知、愛媛の四県をまたいで八十八の札所があります。古来、四国は国の中心地から遠く離れた地であり、様々な修行の場でした。讃岐は、お大師さま(弘法大師・空海上人)のご生誕の地、ご修行の地でもあります。お大師さまに対する人々の信仰の高まりと共に、日本全国から大勢の人が“お遍路さん”となって訪れ、それらを繋ぐ道は何度も何度も歩かれてきました。かつての遍路は、修行僧などが中心でしたが、今や性別や年齢、宗派を問わず親しまれています。近頃では、進入社員研修の一貫として取り入れられたり、海外からのお遍路さんも増えています。
遍路姿の基本は白装束。白衣(はくえ)とお袈裟(おけさ)を着け、地下足袋を履きます。頭には、すげ笠。右手に金剛杖(こんごうづえ)、左手には念珠(ねんじゅ)。肩から提げた頭陀袋(ずたぶくろ)には、道中安全や魔除けのための鈴をぶら下げ、経本(きょうほん)・納経帳(のうきょうちょう)をいれておきます。首から提げた札ばさみ(いたばさみ)には、納札(おさめふだ)をいれます。洋服でお参りの方も、上から「南無大師遍照金剛」とお大師さまのご宝号が書かれた白衣を着けましょう。白衣を着ることは、聖なる世界を歩むものの象装。着用するものと、ご宝印を押していただくものの二着を用意されている方も多いようです。まずは、衣装を整える事で、お参りに対する気持ちや心構えがを整えましょう。
八十八ヶ所を一度に参るには、なかなか時間的な無理があると思います。少しずつ、何回にも分けて巡るのも有りです。
今回は「第75番札所 五岳山 誕生院 善通寺」をご紹介しますね。
お大師さま(弘法大師・空海)は、宝亀五年(774年)に讃岐「屏風ヶ浦」(現在の香川県善通寺市)でご誕生されました。善通寺は、京都の東寺、和歌山の高野山とならぶ弘法大師三大霊跡のひとつとして、古くから篤い信仰をあつめています。総面積約45,000平方メートルに及ぶ広大な境内は、「伽藍」と称される東院、「誕生院」と称される西院の二院に分かれています。金堂、五重塔などが建ち並ぶ「伽藍」は、創建時以来の寺域。御影堂を中心とする「誕生院」は、お大師さまがご誕生された佐伯家の邸宅跡。ともに弘法大師ご誕生所としての由縁を伝えています。総高45メートルに及ぶ五重塔は、善通寺のシンボルとして親しまれています。御影堂地下は、暗闇の中を法号を唱えながら大師と結縁する「戒壇めぐり」の道場となっています。
近くには「74番札所 甲山寺」や「76番札所 金倉寺」があります。
お大師さまは、人々に自らの能力、才能を存分に生かしきる生き方を目指し、努力することも勧められました。四国霊場八十八ヶ所巡りは、次に繋がる道を歩くことで、自分の生き方を考える場に最適だと思います。同行二人にあやかって、しっかり自分と向き合う時間を持ちませんか。内面から美しく元気になることが、自分磨きに繋がる第一歩だと思います。
お接待してくださる人たちの、あったかい人情に触れたら心も癒されますよ。
日々感謝ですね^^
所在地 | 香川県善通寺市善通寺町3-3-1 |
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お問い合せ | 0877-62-0111 |
公式サイト | http://www.zentsuji.com/ |
アクセス | 善通寺インターチェンジから琴平町向きに国道319号線へ。西原北交差点を右折、県道4号線を直進 |
近隣観光地 | 「丸亀城」「NEWレオマワールド」「金刀比羅宮」など |
近隣 宿泊施設 |
「善通寺ステーションホテル」「善通寺グランドホテル 」など |
