一人旅に適した旅行スポットや観光ルートをシチュエーションごとに紹介。


ただそこに行くだけ…心の休息時間を尾道で
「1人で出かけたい」なんて思うのは、一体どんな時なのでしょうか?
人によって様々でしょうが、共通して望む事は、ある程度の“他人との距離感”というのが、前提の様な気がします。
青春時代を過ごした林芙美子は、その文才を開花させ、父親との対立を経てこの地へ逃れた志賀直哉は、長編作『暗夜行路』へとそれを昇華、小津安二郎は、『東京物語』で世界の映画史にその名を残しました。
文学のこみちには、立ち寄った歌人達の句が連なり、枚挙にいとまがない程、尾道には芸術家達の足跡を見ることができる。
思うに、尾道と言う場所は、“ひと休み”できる場所なのではないかと思うのです。
いわゆる観光地とは少し違うのです。
駅前をふらふらと歩くだけで、そこには人々の生活が転がり、尾道が持つ景色と合わさることで、生活感に愛おしさすら覚えてくる。
痕跡と呼べる程ハッキリとした印象は残らないのに、何故かその足跡が残る場所。それが尾道なのです。
クマのプーさんはこう言いました。
「何もしないをしてるんだよ」と。
ここでは、何もしなくていいんです。
偉人たち同様に、帰る頃には、きっとあなたの住む世界へとそっと、背中を押してくれるはずです。
【サイト】http://www.ononavi.jp/index.html(尾道観光情報 おのなび)
